工場ではみんな真剣な面持ちで、それぞれの技術に応じて作業を進めています。
新卒で入社の須藤さんも中途入社の小玉さんも、この会社の印象を「アットホームで、すぐに馴染めた」と言います。女性を中心に、10代から70代まで幅広い年齢層の社員がいて、30年以上勤務のベテランもいます。
社長も専務も気さくによく話しかけてくれて、とても働きやすい職場です。

「枚数ももとめられますが、早くきれいに仕上げることを心がけています」と主にパット付けなどを担当している須藤さん。
一方、小玉さんは、ミシンで縫えない物を手縫いで仕上げる工程を主に、最近では須藤さん指導の元、袖付けも担当しています。
須藤さんも小玉さんも中堅社員となり、人に教える場面も多くなってきています。
「人それぞれ個性がありますので、縫い方の説明をして、やってみてもらって、その上でどうやって教えたらいいかを考えています。教えることで逆に教わることも多いです」
「自分がこの制服を着るときにどんな気持ちになるかを考えます。ある程度の年数着るものなので、きれいなものを着たいでしょうし、そのためにどうすればいいかを工夫します」
職業柄、ふだんからもスーツ系の服の仕上がりは気になるよね、と二人顔を合わせて笑います。

繁忙期は、自分の役割をしっかりやりつつ、全員で乗り切る意気込みで臨むといいます。自分のことに集中しながらも、みんなまわりをみて困っている人を助けるいいチームワークができています。